これが当たり前だと思わないでほしいな。
重症心身障害児(者)病棟の見学をしてきました。
昔からあるある病院の施設ですが、ここでは多くの重度に分類される障害を持たれた方達が生活しています。
7年ぐらい前に何度か利用者がショートステイをするために訪れた事があったのですが、あの頃からイメージは変わらず…。
今回も切なくなるばかり。
「安全を第一に」という言葉を頻繁に使う指導員。
そして、今度施設を建てなおす事になっているので、そうなったらもっと過ごしやすくなります。という言葉…。
これに、どこまで期待をすればいいのだろう?
建物が変わっても、スタッフの考えが変わらなければ、ただ建物が綺麗になるだけだよね。
そこでは、安全のため衛生のために拘束着を来て歩いている人。
床にただゴロゴロしている人、ベットのまま共有スペースの住みで過ごす人。
部屋は、高柵で四方を囲まれたベットがおいてあり、場所に寄っては「その人の行動に合わせて床に布団を引いています」と自慢気に話をしながら見せた光景は…。
確かに、床に布団はひいてあるけど、コンクリートの床の上に直にマットレスがあり布団がある…。
『カーペットとか引かないの?』と疑問に思うぐらいです。
切なくなるよね…。
昔、ここに迎えに来た時、利用者の子は高柵のベットの中で好きなビデオも見れずに過ごしていた…。
今もそれは変わらないらしい。
そして、行動障害の人に対する対応はどうなっているのか?気にしてみたところでは、何もされていない。
おそらく「構造化」なんてまったく興味のない世界なんだろうな。
ちょっと前に間接的に関わったある方を入所施設に移行させる時に、事前に病院で逃げ場を作ってもらって、そこにカードを貼って欲しいという要望を出したことがあったけど、簡単に「無理ですし、必要ありません。」という回答だった。
きっとそんな状況なんだろうな。
そして、至る所に鍵がしてあり、移動の度に鍵を開け閉め。
体制上仕方ないのかもしれない。
さらに玄関(入り口)については、精神科と一緒に併設されているので、危険を考えれば玄関に鍵はあってもしかたない。
でも、病棟の中ではやってほしくないです。
それを、「伝統なので鍵で管理しているんです。」とにこやかに話す指導員…。
本当に殴りたくなったよ。
正直、どんなにここが空いていても、短期入所であっても自分がマネジメントする方はここには入れたくないよ。
重症心身障害児(者)病棟って、どこもこんな切ない状況なの?